『BLUE GIANT』再読 2025-2

BLUE GIANT

BLUE GIANTと「言いたいことを言えない時代」の話

ジャズバーの店長が、大のサックスを聞いて涙する場面がある。
「こんな音の店にしたかったんだよな」――第2巻。

コンプライアンスという言葉が今ほど強くなかった時代でも、「空気」や「同調」は確かにあった。 良いものを良いと、楽しいことを楽しいと、言い切るのは案外むずかしい。 大の音を聞いた店長の涙は大の音を聞いた涙なんだとおもうのだが、その前のサックスの先生の言葉…昔から仕方無い事なのだろう。
良いものは良いと言える事の気持ち良さが今はもっと薄れてなくなっている。

そして、その後、客に「うるさい」と言われたジャズバーで、大は再び演奏する。 師匠との練習の成果。 終わった後、そのときの客がぼそっと一言――「ぎゃふん」。 初めて読んだときと、今では違う感情が、素直で良いなと。

また読み直して良かったななと。石塚先生ありがとうございます。

音楽の先生の話も好き

帰省中の娘が「お母さん変わったね」と。母は変わってませんと

雪の降る大晦日、河原でサックスを吹く大。
娘と一緒に年越しに大を見に娘と一緒に河原へ雪降る中

期待に応える訳で吹いている大がまっすぐ練習している事が凄いのですが
一匹の猫が登場するシーンも凄く良いですが


娘はビックリ、母は音楽の先生は当たり前のように期待してますよ、
娘の手前とか一切無く、ほらねって
音楽の黒木先生、凄く良いです。

大とサックスの話する前から、生徒の名前と部活知ってるん先生なんです。
お母さんは変わってませんは正しいなぁとおもいました。

当たり前が凄い人はホント凄いですよね。

主人公の周囲にいる人たちが、みんな良い。

バーの店長、音楽の先生だけではなく、父、兄… 仙台の大の周りはみんな個性は違えどみんな温かい自分の好きな漫画は周りのキャラの個性や素敵さが結構ポイントです。
幼い時も赤レンジャーより、緑やピンクが好きだった。
もちろん主人公、大あってなのですが、巻末の大人になってからの大へのおもいを
インタビューするお話も大好きです。

→ 前回の記事はこちら:『BLUE GIANT』再読 2025
『BLUE GIANT』再読 2025

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